モルタル壁の構造を徹底解説!種類・劣化症状・メンテナンス方法まで
築25年以上経ったモルタル壁の家に住むみなさん。
「モルタル壁って、どんな構造になっているんだろう。」
「最近、壁にヒビが入ったり、チョーキング現象が起こったりするけど、大丈夫かな。」
「モルタル壁のメンテナンスって、どうすればいいの。」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
モルタル壁は、日本の住宅で長年親しまれてきた外壁材です。
しかし、年月が経つにつれて劣化し、様々な問題が発生する可能性もあります。
今回は、モルタル壁の構造や種類、劣化症状、メンテナンス方法をわかりやすく解説することで、モルタル壁の知識を深め、安心して長く住める家にするためのサポートをします。
□モルタル壁の構造と種類
モルタル壁は、セメント、水、砂を混ぜて作ったモルタルを、ラス網(金網)の上に塗り、仕上げたものです。
職人の手作業で仕上げられるため、同じモルタルでも仕上がりに個性が出ることが魅力です。
1: モルタルとコンクリートの違い
モルタルとよく似た材料に、コンクリートがあります。
コンクリートは、セメント、水、砂に加えて、砂利を混ぜて作られます。
モルタルは砂利を含まないため、コンクリートよりも強度が低く、薄く仕上げることができます。
2: モルタル壁の構造
モルタル壁は、一般的に以下の構造でつくられています。
・木造軸組
・木ずり
・アスファルトフェルト
・ラス網
・モルタル
・塗装
3: モルタル壁の種類
モルタル壁には、様々な仕上げ方があります。
・リシン吹付
・スタッコ仕上げ
・吹き付けタイル
・リシンかき落とし
・左官仕上げ
□モルタル壁の劣化症状
モルタル壁は、年月が経つにつれて劣化し、様々な症状が現れます。
代表的な劣化症状には、以下のようなものがあります。
1: 吸水・チョーキング
モルタルは、吸水性が高い素材です。
そのため、雨水や湿気を吸い込みやすく、乾燥すると表面が粉状になって剥がれ落ちる「チョーキング現象」が起こることがあります。
チョーキングは、モルタルの表面が劣化しているサインです。
2: ひび割れ(クラック)
モルタル壁は、地震や温度変化などによって、ひび割れが発生することがあります。
ひび割れは、見た目だけでなく、防水性の低下や構造的な問題につながる可能性があります。
3: カビ・コケの繁殖
モルタル壁は、湿気を吸い込みやすく、通気性が悪い場所では、カビやコケが発生しやすいです。
カビやコケは、見た目だけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
4: 爆裂
モルタル壁は、内部の湿気が逃げ出せず、凍結と融解を繰り返すことで、表面が剥がれ落ちる「爆裂現象」が起こることがあります。
爆裂は、モルタル壁の内部が劣化しているサインです。
□まとめ
モルタル壁は、日本の住宅で長年親しまれてきた外壁材ですが、年月が経つにつれて劣化し、様々な問題が発生する可能性があります。
今回は、モルタル壁の構造や種類、劣化症状、メンテナンス方法について解説しました。
モルタル壁の劣化症状を早期に発見し、適切なメンテナンスを行うことで、安心して長く住める家にすることができます。
定期的な点検と、必要に応じて適切なメンテナンスを実施することをおすすめします。
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