瓦屋根に潜む雨漏りの原因と対処法とは?
家のメンテナンスを自ら行いたいと考える実用主義的な住宅所有者にとって、特に重要なのが瓦屋根のメンテナンスです。
瓦屋根はその美観だけでなく、優れた耐久性から多くの家庭で採用されています。
しかし、長年の使用や自然災害により、瓦屋根には様々な問題が生じる可能性があります。中でも、雨漏りは家全体への影響が大きく、早急な対処が求められる課題です。
本記事では、瓦屋根の雨漏りの原因とその対策について解説します。
□瓦屋根の種類と特徴を知ろう!
瓦屋根には、粘土瓦、セメント瓦、モニエル瓦など、様々な種類があります。
それぞれの瓦には、耐久性や特徴が異なります。
1:粘土瓦
粘土瓦は、日本家屋によく使われている瓦で、耐久性が高く、風雨に強いのが特徴です。
粘土瓦は、その製造方法によって、いぶし瓦、釉薬瓦、素焼き瓦に分けられます。
・いぶし瓦
いぶし瓦は、焼成の最後に燻す工程を加えることで、表面に炭素の膜を形成した瓦です。
炭素の膜によって、独特の風合いと耐久性を持ちます。
いぶし瓦は、年月が経つにつれて、色が変化していくのが特徴です。
・釉薬瓦
釉薬瓦は、表面に釉薬を塗布して焼き上げた瓦です。
釉薬によって、様々な色や模様を付けることができます。
釉薬瓦は、いぶし瓦よりも色の変化が少なく、美観を保ちやすいのが特徴です。
・素焼き瓦
素焼き瓦は、釉薬を塗布せずに焼成した瓦です。
素焼き瓦は、土の色合いを生かした温かみのある風合いが特徴です。
素焼き瓦は、釉薬瓦やいぶし瓦に比べて、耐久性が低い傾向があります。
2:セメント瓦
セメント瓦は、セメントを主原料とした瓦です。
セメント瓦は、粘土瓦に比べて、価格が安いのが特徴です。
しかし、セメント瓦は、粘土瓦に比べて、耐久性が低く、吸水性が高いのが欠点です。
そのため、定期的な塗装が必要です。
□瓦屋根の雨漏り、原因はどこに?
瓦屋根の雨漏りは、複数の原因によって引き起こされることが多いです。
ここでは、主な原因とその詳細について説明します。
・瓦のズレ・割れ・浮き
瓦は耐久性が高いものの、台風や地震などでズレや割れが生じることがあります。
これらの損傷から雨水が侵入することが雨漏りの原因となります。
・棟瓦の歪み・漆喰の剥がれ
棟瓦の部分の漆喰の劣化も雨漏りの一因です。
漆喰が剥がれた隙間から雨水が入り込むと、雨漏りにつながります。
・谷板金の劣化
谷板金は雨水を集めて排水する役割がありますが、紫外線などで劣化しやすい部分です。
錆びや塗装の剥がれが原因で雨水が侵入することがあります。
・防水シートの劣化
屋根の二次防水として機能する防水シートの劣化も雨漏りの大きな原因です。
シートが傷んでいると、雨水が直接建物内部に侵入することになります。
□雨漏り発生時の応急処置方法
雨漏りが発生した際には、迅速な対応が必要です。
以下に、具体的な応急処置方法を紹介します。
・雨漏り箇所の特定
雨漏りしている箇所を特定し、屋根に登らずに室内から確認しましょう。
屋根、壁、窓など、さまざまな場所から雨漏りすることがあります。
・床への水滴の防止
天井から落ちる水滴を受け止めるためにバケツを置き、床の濡れを防止する措置をとります。
バケツには水はねを防ぐために雑巾を入れると効果的です。
・屋根裏の応急処置
屋根裏にアクセスできる場合は、ブルーシートやバケツを使用して雨水の侵入を防ぎます。
□まとめ
瓦屋根の雨漏りは、多くの原因によって引き起こされるため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
万が一雨漏りが発生した場合は、本記事で紹介した応急処置を実施し、早急に専門業者に相談することが重要です。
定期的なメンテナンスと適切な応急処置により、雨漏りによる被害を最小限に抑えられます。
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