外壁塗装で耳にするシーラーとプライマーの違いとは?
外壁塗装においてプライマーとシーラーは重要な役割を担っており、塗装を検討されている方は、これらの言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、聞いたことがあっても役割や違いについて理解されている方は少ないと思います。
そこで、本記事では、シーラーとプライマーについて詳しく解説します。
□外壁塗装におけるシーラーとプライマーの違いとは?
シーラーとプライマーは同じものとして扱うケースもありますが、厳密には少し違います。
ここでは、それぞれの役割についてご紹介します。
*プライマーの役割
プライマーは、塗装面の下地準備に不可欠です。
その主な目的は、塗料の密着性を向上させることにあります。
下地となる素材にしっかりと固着することで、上塗り塗料の持続力を高め、塗装の仕上がりの美しさと耐久性を保証します。
*シーラーの役割
一方、シーラーはプライマーの機能に加え、塗料の吸収を抑制する効果も持っています。
特に経年劣化した下地では、塗料が吸い込まれてしまうのを防ぎ、色ムラの発生を抑える重要な役割を果たします。
シーラーの使用は、塗装の均一性と美観の維持に寄与します。
□シーラーの役割とは?
シーラーの役割をより詳しくご紹介します。
1:外壁材と塗料の密着促進
シーラーは外壁材と上塗り塗料の間に塗布され、両者の密着を促進します。
これにより、中塗り・上塗り塗料の定着が向上し、塗装全体の質が高まります。
2:色の発色向上と外壁材の色隠し
また、シーラーは外壁材の色を隠し、上塗り塗料の発色を向上させる役割も持ちます。
下塗りなしでは外壁材の色が透けて見えることがあるため、シーラーは希望の色味を正確に再現する上で不可欠です。
3:塗料の吸収防止
外壁材が余分な塗料を吸収するのを防ぐこともシーラーの重要な機能です。
特に劣化した外壁材は水分を吸い込みやすく、シーラーの使用により塗料の無駄遣いを防ぎ、塗装面の均一性を保持します。
4:下地の補強
さらに、シーラーは下地を補強する効果もあります。
外壁材や屋根材の劣化を考慮すると、シーラーは住宅の耐久性を延ばす上でも非常に重要です。
耐久性の向上は、外観だけでなく建物全体の機能維持にも寄与します。
□シーラーとプライマーの種類と特徴
シーラーとプライマーは、それぞれ種類があり、それぞれの特性によって適した用途が異なります。
*プライマーの種類
1:水性プライマー
下地がそこまで劣化していない場合に使用します。
水性プライマーは、環境に優しく、臭いも少なく、扱いやすいのが特徴です。
ただし、乾燥に時間がかかるため、時間に余裕がない場合は注意が必要です。
2: 油性プライマー
浸透性が高く、ひび割れやすいモルタルやコンクリートなどの外壁材に適しています。
油性プライマーは、乾燥が早く、水性プライマーよりも密着性が高いのが特徴です。
ただし、水性プライマーよりも強い臭いがするため、換気を十分に行う必要があります。
3: 防錆プライマー
金属製の建材に発生する錆を防止するために使用します。
防錆プライマーは、金属への密着性が高く、錆の発生を抑制する効果があります。
金属製の建材を塗装する際には、必ず防錆プライマーを使用しましょう。
*シーラーの種類
1: 水性シーラー
合成樹脂エマルション型シーラーとも呼ばれ、最も普及しているシーラーです。
水性シーラーは、環境に優しく、臭いも少なく、扱いやすいのが特徴です。
ただし、乾燥に時間がかかるため、時間に余裕がない場合は注意が必要です。
また、下地が劣化し、吸収性が高くなっている場合には、十分な性能を発揮できない場合があります。
2: 溶剤シーラー
水性シーラーよりも耐久性が高く、下地への密着性も優れています。
溶剤シーラーは、乾燥が早く、仕上がりが美しいのが特徴です。
ただし、水性シーラーよりも臭いが強く、取り扱いには注意が必要です。
□まとめ
今回は、外壁塗装におけるプライマーとシーラーの違いとその重要性を解説しました。
プライマーは下地の密着性を高める役割を、シーラーは塗料の吸収を抑制し色ムラを防ぎ、耐久性を向上させる多様な機能を担います。
本記事でシーラーとプライマーについての理解が深まってくれれば幸いです。
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