玄関上の軒天(天井)に大きなシミが見受けられていたのでベランダのFRP防水でベランダからの雨漏りを防ぎます。ベランダからの雨漏りは非常に多く、私の感覚では屋根よりもベランダからの漏水が１番多いような気がします。FRP防水とは簡単に説明させて頂きますとガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチックです。(大阪では強化プラチックともいいます（笑）)

プラスチックは防水性があり、軽量でかつ加工しやすい点がメリットですが、強度が低いのが難点でした。そこにガラス繊維のように弾性率の高い材料を複合して高い強度を実現したものがFRPになります。

それでは施工例を見ていたければと思います。先ずは施工前のベランダ床です。

ひび割れが多くいかにもそこから雨水が侵入しそうです。ひび割れを補修した後、下地となるプライマーを塗布します。

その上にガラス繊維でできたシートを敷き詰めて強度を高めます。

素早く敷き詰めないと後で施工不良の原因にもなりますので経験と技術が必要になります。

次に敷き詰めたシートをしっかり密着するように小手で押さえていきます。

立ち上がりの部分もしっかりと小手で押さえた後はガラス繊維の上に防水用ポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜた物を更に塗布します。

ここまでくれば決められた乾燥時間(気温によって異なります)経過後に上塗りを塗って完成です。

なんてことでしょう。さっきまでのベランダ床と比べてみてください。見違えるように綺麗になり雨水を通す気配もありません(^^♪ベランダから屋内へ雨水が侵入し雨漏りになるケースを幾度も見てきました。雨漏りしてしまっては補修費用など高額になる場合が多いのでしっかりメンテナンスされる事をお勧めいたします。